
この記事でわかること
さて、今回は「花粉を部屋に入れたくない!寝具などの対策とは?」についてのお話です💁♀️
この時期は花粉に関する記事を投稿していますが、今回も内容をアップデートしてお話していきます。
東北地方の気候も日に日に暖かくなってきたので、晴れた日にはお布団を外に干しておきたいですよね。
ですが、風にのって舞ってくる花粉や黄砂・PM2.5は、布団が汚れるだけではなく、繊維に花粉の粒子が入り込み、アレルギー症状が発症・悪化してしまいます。
スギ花粉のピークが過ぎれば、イネ科の花粉が舞う時期もやってきます。
お布団に花粉が付着しないように今年もしっかり対策をしていきましょう。
そもそも花粉症とは?
体内に侵入した花粉に対して引き起こされるI型アレルギー反応です。
主に、鼻の症状からなるアレルギー性鼻炎や目の症状からなるアレルギー性結膜炎が現れます。
また、花粉皮膚炎とよばれる皮膚症状が出ることもあります。
年齢、花粉飛散量、曝露時間、気候、気温、湿度などによってさまざまな症状がみられます。
鼻呼吸が困難で口呼吸の回数が増えると、口や喉の粘膜が乾燥し口からウイルスが侵入しやすくなり風邪にもかかりやすくなります。
患者数は年々増加傾向で、国民のおよそ42.5%が花粉症にかかっていると推測されています。
全国の森林の18%を占めるといわれるスギの花粉による花粉症の患者が多く、2019年の全国調査では、スギ花粉症の有病率は38.8%と増加傾向にあります。
また、花粉は風に舞いながら空中で黄砂やPM2.5などの大気汚染物質と結合してしまうため、「ただの花粉」ではなく「極悪な花粉」になっています。
それらの有害物質は花粉症の増加、重症化と関与していると考えられており、気管支炎や喘息を誘発させたり、新たな修飾したアレルゲンをつくる可能性のあることが解っています。
【主な症状は?】
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、鼻のかゆみ、目のかゆみ、頭痛、充血、流涙、肌荒れ、皮膚炎など

花粉の種類とは?
日本はスギ林が多く、スギ花粉症の占める割合が最大です。
花粉は植物の種類によって飛散時期が異なります。
また、近年では地球温暖化による気温上昇、気候変動による気象状況によって飛散時期や飛散量に変動が起きています。
スギ・ヒノキ
有名なスギ花粉は2~4月頃まで多く飛散します。
スギには雄花1個に約40万個の花粉が含まれており、風にのって約数十キロにわたる広範囲で飛散します。
ヒノキはスギより少し遅れて花粉が飛び始めます。
そのため、スギ花粉の時期が終わる頃にヒノキの花粉が加わり、症状が悪化する場合も珍しくありません。
イネ科
カモガヤやオオアワガエリ、ハルガヤなどが原因で5~9月頃に症状が現れるのが夏の花粉として知られるイネ科の植物です。
地球温暖化による気温上昇で夏がくるよりも早く飛散していることがあります。
スギとは異なり、花粉はそれほど遠くまで飛散しませんが、牧草として植えられていたり、道端や河川敷などに多く生えています。
キク科
ブタクサ・ヨモギが原因で、夏から秋頃に症状が現れ、秋の花粉症として知られるのがキク科の植物です。
イネ科の植物と同じく丈も低く、花粉の飛散力もスギほど強くありませんが、ブタクサは道端や河川敷、畑などどこにでも生息し、ヨモギは非常に強い繁殖力を持っています。
その他
スギやヒノキの花粉症がほとんどないと言われる北海道では、この花粉症による症状を訴える人が増えています。

布団を干せないときは?
外に干せない場合は、室内でしっかりお手入れしましょう。
布団乾燥機を使う
ノズルタイプなら簡単なので毎日こまめに乾燥できます。
マットタイプならしっかりとあたためることでダニの駆除も可能です。
重たい布団の持ち運びの手間もなく、季節に関係なく一年中使用することができます。
布団干しラックで室内干しする
室内の日当たりのいい場所で除湿機やサーキュレーターを合わせて使うとより効果的です。
ラックがなければ、椅子の背もたれなどでも干すことは可能です。
花粉対策用の寝具を使う
洗濯機で丸洗いできるものや、花粉が繊維の中に入り込まない布団カバーなど、花粉対策用の寝具も豊富に販売されています。
布団干し袋を使う
ただし、布団を袋から出すときに花粉がついてしまうことがあるので、ふとんクリーナーを併用して除去しましょう。

家の中での対策は?
窓を閉め切っていても換気扇、窓の隙間から入ってきたり、衣類の繊維に入りこむほど粒子が細かい花粉。
家の中でも対策しておくことで寝具に付着するリスクも減ります。
・帰宅したら部屋着に着替えて、脱いだ服は洗濯機へ
・体についた花粉は手洗いやうがい、洗顔でしっかり洗い流す
・窓やドアをしっかりと閉めて室内への花粉の侵入を防ぐ
・こまめに掃除をして室内に入った花粉を除去する
・睡眠時に花粉を吸いこまないよう寝具もこまめに清掃する
・空気清浄機をかけて、室内での花粉の飛散を防ぐ

この記事の結論は?
花粉症のくしゃみ、鼻水、鼻づまりは、睡眠の妨げとなる原因になります。
また、放置し続けると悪化してアレルギー反応が強まり、場合によっては、ほんのわずかな花粉でも敏感に反応するようになってしまいます。
つらい症状は、我慢せずに病院へ行って自分に合った治療を受けるようにしましょう。
花粉の症状は人それぞれですが、いろいろな対策をしてこの時期を乗り越えていきましょう!