睡眠とサツマイモ

この記事でわかること

こんにちは!仙台青葉店の石川です😊
今週も明るく、元気に、真剣に頑張ります!
さて、今回は「睡眠とサツマイモ」についてのお話です🍠
季節は秋!という事で、いろいろなお店でサツマイモを使ったお菓子やドリンクが販売されていますね。
実は少し前から「サツマイモ」がブームになっているのをご存知でしたか?
街には焼き芋や大学イモの専門店が増えており、おしゃれなカフェでもサツマイモをふんだんに使った見た目も華やかなスイーツが登場しています。
このブームの中、何故サツマイモが健康面や睡眠に良いと言われているのかを解説していきます💁‍♀️

サツマイモの歴史とは?

秋の味覚の代表格であるサツマイモの歴史は古く、ペルーの原産であったサツマイモとジャガイモを16世紀のはじめにコロンブスがヨーロッパに持ち帰ったことを契機に世界に広がったとされています。
日本には17世紀頃に中国を経由して入って来ました。
第1次焼き芋ブームは、この17世紀にあたる江戸時代後期頃と言われています。
砂糖が貴重だった当時は、甘くて安い焼き芋は人気を博したそうです。
そして、第2次ブームは明治から関東大震災頃まで、第3次ブームは1951年~1970年頃まで続きました。
1951年には、石焼き芋の引き売り屋台が東京に登場します。

これにより第3次ブームが引き起こされましたが、1970年以降はファストフードの進出などもあり、ブームは落ち着いていったようです。
2000年代頃~現在までは第4次焼き芋ブームが起きています。
要因としては、サツマイモを均一でおいしく焼ける電気式オーブンの開発とスーパーなど固定店舗での販売が一般化したことです。
また、それまでの「ほくほく系」に対し、安納芋や紅はるかを代表とする「ねっとり系」の品種が登場し、現代人の好みに合ったのだと思います。
さらに、サツマイモは一定期間貯蔵することで甘みが増しますが、そうした糖度を高めたサツマイモをコンスタントに出荷できる設備や技術が浸透してきたこともブームの要因になりました。

その魅力とは?

サツマイモの魅力は「とにかく栄養価が高い」という事です。
日本人に身近な食材であるサツマイモは元来、でんぷんが豊富で手軽にエネルギーを取るには都合よく、しかもビタミンCや食物繊維など多くの栄養成分を含んでいます。
さらにタンパク質と脂肪を補えば理想的な食品になり、準完全栄養食品とされてきました。
精白米よりもエネルギーは少ないですが、食物繊維がごはんよりも10倍以上も含まれていることが分かっています。
また、精白米にはビタミンCがほとんど含まれていませんが、中サイズのサツマイモ1 個( 約200g)に含まれるビタミンCはレモン2個分(40㎎)以上に相当します。
サツマイモのビタミンCは、他のイモ類と同様に調理しても壊れません。

普通の野菜は茹でてしまうとビタミンCがなくなってしまいますが、イモ類のビタミンCはでんぷんに守られているために安定で、蒸したり、焼いたりしても壊れにくいという特徴があります。
ビタミンEが非常に多い品種もあるので、活性酸素の有害作用を抑える抗酸化ビタミンを効率良く摂取することが可能です。
他にもミネラルが豊富でカリウムによるナトリウム排泄促進効果があるため、血圧が高めで減塩に苦労されている方には都合が良い食品と言えます。
近年になってビタミンやミネラルなどの栄養素を含んだ機能性の高さからサツマイモの良さが再認識されるようになり、品種改良に磨きがかかってきました。
特定の栄養成分が強化されたものや食感が好まれるものなど様々な新品種も登場しています。

睡眠に必要な栄養素

そもそも良質な睡眠を得るためには、どのような栄養素を取る必要があるのでしょうか?
快眠に良いとされる栄養素は、

  • セレニウム
  • ビタミンC
  • トリプトファン
  • カリウム
  • カルシウム
  • ビタミンD
  • オメガ3脂肪酸
  • メラトニン
  • ビタミンB6
  • マグネシウム

などがあります。
この中でサツマイモに含まれている栄養素は、

1ビタミンC

毛細血管・歯・軟骨などを正常に保つ働きがあり、睡眠リズムを司るホルモン‧セロトニンの合成にも関わっています。
皮膚のメラニン色素の生成を抑えて日焼けを防ぐ作用や、ストレスやかぜなどの病気に対する抵抗力を強める働きがあります。

2トリプトファン

人間が体内で合成することができないため、食材からしか摂取できない必須アミノ酸の一つです。
日中は脳内でセロトニンに変化し、夜になると睡眠を促すメラトニンに変化します。
体内で発生した活性酸素を除去する作用があり老化防止に効果的です。
鎮痛作用や精神を安定させる効果により、睡眠促進や月経前のイライラや体の不調を改善できる効果もあります。

3カリウム

細胞内液の浸透圧を調節して一定に保つ働きがあります。
また、神経の興奮性や筋肉の収縮に関わっており、体液のpHバランスを保つ役割も果たしています。
カリウムには余分な塩分を排出してくれる役割があり、食材で過剰摂取になることはほとんどないといわれています。
しかし、サプリメントによって過剰に摂取したり、腎機能の低下や薬の影響によってカリウムを十分に排出できなかったりすると高カリウム血症を引き起こす恐れがあるため、意識的に摂取する場合は注意が必要です。

4マグネシウム

セロトニンの合成に必要であり、睡眠に関するホルモンであるメラトニンの生成に必要です。
マグネシウムが不足するとメラトニンの生成量が減少するため、睡眠の質が低下したり、不眠に陥ったりする可能性があります。
筋肉をリラックスさせるのに役立ち、抑制作用のある神経伝達物質GABAの機能を高めることができるので、不安感を低減する効果もあります。

サツマイモの効果とは?

サツマイモは「栄養価が高い」ということはお分かりいただけたと思います。
睡眠以外にもサツマイモを食べることによって期待できる効果は他にもあります。

むくみ解消

むくみの原因になるナトリウムを、身体の外に排出する働きをしてくれるのがカリウムです。
サツマイモのカリウム含有量は、100gあたり約470mgと言われています。
これは精白米100gあたりカリウム含有量(約88mg)と比較すると約5.4倍です。

  • 生サツマイモ:約470mg
  • 焼きいも:約540mg
  • 蒸したサツマイモ:約490mg
  • 蒸し切干サツマイモ:約980mg

老廃物の排出

腸内をきれいにしてくれる食物繊維とヤラピン(jalapin)がサツマイモには含まれています。
特にサツマイモの皮には、この「ヤラピン」が豊富です。
サツマイモを切ると断面から出る白い液体のことを指し、サツマイモにしか含まれないもので、胃の粘膜を保護したり、排便を促したりする効果があると言われています。

免疫力を上げる

サツマイモには1日あたりの推奨量の774%のビタミンAと53%ビタミンCが含まれています。
加熱してもビタミンCが破壊されないため、しっかり摂取することができます。
また、抗酸化作用があるビタミンEも含まれており、体内の糖質の酸化を防ぐ効果が期待できます。

ダイエット効果

サツマイモ100gに含まれるマグネシウムは、約24mgと豊富に含まれているため、炭水化物を代謝して食欲を安定させることでダイエットにも効果的です。
米国オハイオ州にあるクリーブランドクリニックの研究によれば「サツマイモは世界でも有数の食物繊維を含む食物であり、コレステロール値を下げながら健康的な減量に役立つ」という研究結果も報告されています。
皮にも食物繊維が豊富に含まれているので、余すところなく食べられます。
お菓子ではなく、適量のサツマイモを取り入れながら間食を制御することが大切です。

この記事の結論は?

以上が「睡眠とサツマイモ」についてのお話でした💁‍♀️
サツマイモだけで効果があるわけではなく、サツマイモを普段の食事の中に取り入れることで、快眠に繋がる栄養素を効率的に摂取することができます。
紅芋ソフト、大学芋、期間限定のスナック菓子やスイーツ、ドリンクなどがありますが、睡眠や健康面などを考えるとサツマイモは茹でたり焼いたりして、そのまま食べるのがおすすめです。
寒暖差がある季節だからこそ、きちんと栄養を摂って、しっかり眠り、免疫力を高めておくことが大切です。
おいしい秋の味覚を堪能しながら元気に過ごしましょう🙆

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