睡眠とマウスピース

この記事でわかること

こんにちは!仙台青葉店の石川です😊
今週も明るく、元気に、真剣に頑張ります!
さて、今回は「睡眠とマウスピース」についてのお話です。
寝ている間に自分が歯ぎしり、食いしばりをしているかどうかは、なかなか気づきにくいですよね。
無意識の状態のため、歯を診てもらったり、顎や歯の痛みを感じるまで自分では分からないことが多いようです。
睡眠中のマウスピースは、歯を守るだけではなく、体の健康、睡眠の質を向上してくれる役割があるってご存知でしたか?

歯ぎしり・食いしばりとは?

睡眠中の歯ぎしり、食いしばりは、だれにでも起こる現象です。
健康な人でも疲れているときなどには、ひと晩に1回くらいで10分~15分程度で収まります。
ところが歯ぎしりが常習の人の場合、毎晩のように1時間以上も続くことがあります。

人によって違いはありますが、 ひどい場合はガムを噛むときの数倍~10倍程度の非常に強い力で歯をこすり合わせています。
そのため歯が欠けたり、割れたり、歯茎にも強い力が加わるため、 歯周病を悪化させる原因にもなります。
 あごやその周辺の筋肉に障害を引き起こしたり、さらに 睡眠時無呼吸症候群との関係も深いことが分かっています。

どんな症状?

歯ぎしりや食いしばりが原因で起きる症状が以下の通りです。

  • 首や肩周辺に凝りや痛みを感じることがある
  • あまり寝たという感じがしない
  • 歯のすり減り、破損、欠損を感じる
  • 家族や友人などから1年に2回以上歯ぎしりを指摘されたことがある
  • 朝起きたとき、あごにこわばりや疲れを感じることがある
  • 食事のときに口を開けにくいことがある。
  • 昼間でもふと気付くと歯を噛みしめていることがある。
  • 下の歯の内側の歯肉に骨が盛り上がったところがある
上記の症状による原因で睡眠の質が低下して睡眠障害、睡眠時無呼吸症候群などを発症する場合もあります。
また、 歯ぎしりによる二次障害のなかでも最近増えているのが「顎(がく)関節症」です。
この病気は、口を開けようとするとあごの関節がカクンカクンとなって痛みがあったり、あごの筋肉がこわばったりして口が開けにくくなるものです。
昼間でも歯の噛みしめに気付いたら、意識的に軽く口を開けるなどして、あごの緊張をゆるめるようにしましょう。

睡眠中の対策は?

ストレスを軽減し、生活習慣を整えることが大切です。
しかし、睡眠時は脳と感覚器の伝達通路が遮断されるため、他人に指摘されない限り歯ぎしりや食いしばりをしてしまうという心配もあります。
ラグビーなどの激しいスポーツをする選手は、試合中に口の中を守るためにマウスピースをしていますが、 歯ぎしりがひどい方もマウスピースをはめて歯やアゴ、首、肩などに強い力がかかるのを阻止します。
マウスピースはさまざまな種類があり、スポーツ用、ソフトタイプ、ハードタイプです。
まずは 歯医者で診察してから自分の歯型を取ってオーダーメイドのものを作ってもらいましょう。

ハードタイプ

慢性的な歯ぎしりやかなり強い食いしばりにはハードタイプがおすすめです。
耐久性が高く、歯の欠損を防いだり食いしばる力を緩めたりします。

ソフトタイプ

軽度の歯ぎしりに対応しています。
しかし、持続的な歯ぎしりや強い食いしばりには耐久性が足りません。
下手をするとマウスピース事体がストレスとなり、食いしばる力が余計強くなって症状が悪化してしまう可能性があります。

スポーツ用

歯ぎしりや食いしばりには、スポーツ用マウスピースは適しません。
スポーツタイプをナイトガード(夜のマウスピース)として使うことはやめましょう。

市販のマウスピース

通信販売やドラッグストアなどでもマウスピースは販売しています。
自分の歯型にあわせたものではないため、噛み合わせを正しく調整できず逆効果になる可能性が高いです。
アゴの痛みを取ろうとしたのに逆に悪化させケガに繋がるケースが多いのでおすすめしません。

この記事の結論は?

以上が「睡眠とマウスピース」のお話でした💁‍♀️
顎、首、肩に疲れや痛み、歯の破損や欠損などの症状がみられる場合は、睡眠や体の健康のためにも早めに歯科へ受診しましょう✨

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