この記事でわかること
今週も明るく、元気に、真剣に頑張ります!
さて、今回は「あくび」についてのお話です🥱
眠いときや睡眠不足、退屈なときに生じる生理現象の「あくび」。
私たちは一日に7~8回ほどあくびをするとされていますが、そもそもあくびの正体とは何なのでしょう?
あくびの回数が多いときは、体がどのような状態なのかをお話していきます。
あくびの原因
あくびをすることでより多くの酸素を取り入れることができるようになるため、 不足した酸素を補おうとする一種の生理現象も考えられます。
疲れや睡眠不足による眠気、車酔いなどの体調不良を自覚する前に生あくびが出ることもあり、体調不良のシグナルとしてあくびが出ることも示唆されています。
しかし、あくびの正体は解明されておらず、謎の多い生理現象なのだそうです。
思い当たる原因がないのにあくびが頻繁に出てしまう人は、脳が「酸欠状態」である可能性があると言われています。
脳が酸欠状態とは?
睡眠不足による眠気や疲れなど、 思い当たる原因がないのにあくびが頻繁に出てしまう人は、脳が「酸欠状態」である可能性があります。
酸欠状態が続くと眠気、だるさ、疲れやすさ、目のかすみ(ぼやける)、頭痛、集中力が欠けるなどの症状がおこります。
原因1:環境
体質には問題がなくても職場や家庭の環境によって血中の酸素濃度が低下し、酸欠状態になってしまう場合もあります。
通常の外気の酸素濃度は20.9%といわれており、これが閉め切った部屋では20.6%まで下がります。
さらに満員電車や狭い部屋などに多くの人が密集すると20%程度にまで下がります。
一時的には問題ありませんが、長期間にわたって酸素濃度が低い場所に身を置いていると酸欠状態になってしまいます。
原因2:体調不良
疲労や車酔いなどの体調不良を自覚する前に生あくびが出ることもあり、体調不良のシグナルとしてあくびが出ることも示唆されています。
また、心筋梗塞や脳卒中を発症した際に脳へ送られる酸素が不足して頻繁なあくびが症状として現れることもあります。
人間の身体は、血中の酸素濃度が97%程度で維持されることが理想ですが、酸欠体質の人は94~95%程度になっています。
ほんの数%の違いですが、例えると100mを全力で走ってハァハァ言っている状態とほぼ同じになります。
病気によるあくび
眠くもないのに出る「生あくび」から予見される病気として挙げられるのが、以下の病名です。
- 低血糖
- 脳梗塞
- 脳腫瘍
- 貧血
- 睡眠時無呼吸症候群
低血糖も脳梗塞も脳の機能低下にかかわる病気のため、意識レベルも低下し、人の呼びかけに反応しづらくなります。
ろれつが回らない、手足の動かしにくい、痺れを感じるなどは代表的な症状です。
そのため、生理現象であるはずのあくびに加えて何か違和感を覚えたら、脳の機能低下と似た症状が出ていないか気にする必要があります。
脳の酸欠対策
あくびは生理現象ですが、スッキリしない時は以下のことを試してみましょう。
運動をする
長時間同じ姿勢でいると、血行が悪くなって身体を巡る酸素量が減少します。
最適な血行を維持するには、小まめに立ち上がる、歩くなどして適度に身体を動かすことが必要です。
呼吸が浅いと一度の呼吸で体内に取り込む酸素量が少なくなってしまうため、リラックスしてできる運動を取り入れることが大切です。
深呼吸をする
ゆっくりと息を鼻から吸ってお腹をたっぷり膨らませ、またゆっくりと口から息を吐き出し、お腹をへこませていきましょう。腹式呼吸を繰り返すことで、リラクゼーションの効果もあります。
朝晩に加え、仕事の合間などの気分転換に、お腹までたっぷり息を吸い込む深呼吸を10回程度繰り返してみましょう。
鉄分を摂取する
ヘモグロビンは、体中に酸素を運搬する役目を担っています。
ヘモグロビンは赤血球に含まれるたんぱく質の一種ですが、産生されるには鉄分が必要です。
この鉄分不足で血中のヘモグロビンが少なくなると、貧血状態に陥りやすくなります。
全身の細胞に酸素が行き渡りにくくなり、頭痛やだるさ、肩凝り、息切れやめまいなどの症状もあらわれやすくなるのです。
成人女性の鉄分の摂取目標は、1日あたり10mg~11mgです。
食品にすると鶏レバー30g、あさり7個程度になりますが、食事から十分量を摂取するのが難しい場合は、鉄剤やサプリメントを服用するのも効果的です。
鉄は摂り過ぎの弊害もあるので、適正量の摂取を心掛けてください。
この記事の結論は?
睡眠不足は体調不良を引き起こす原因の一つです。
あくびの原因が分かっているときは、しっかり睡眠時間を確保して体を休めるようにしましょう✨