睡眠と胃腸

この記事でわかること

こんにちは!仙台青葉店の石川です😊
今週も明るく、元気に、真剣に頑張ります!
さて、今回は「睡眠と胃腸」についてのお話です💁‍♀️
皆様は食事をした後、すぐに横になって寝ていますか?
よく弊社のブログ内でも「食事は、就寝の2~3時間前に済ませること」という言葉が出てきます。
睡眠と胃腸の関係、食後にすぐ寝るのはよくないという理由をお話していきます。

睡眠と胃腸の関係とは?

胃は消化管臓器の一つで食べたものを貯留したり、消化したりする働きがあり、食べ過ぎ、飲みすぎ、ストレス、加齢の要因などでその働きが低下します。
その結果、胃の痛み、胃もたれ、胸やけなどの症状が現れます。
実は、胃の病気の発症には食事の影響だけではなく、睡眠障害にも関わっています。

満腹状態になると…

人は満腹状態になると満腹ホルモンと呼ばれる「レプチン」が分泌されます。
レプチンには催眠効果があり、お腹がいっぱいになると眠くなるのはこの作用によるものです。
しかし、レプチンの主な仕事は、睡眠に誘導することではありません。
レプチンの本業は、食べたものを消化するために胃腸を忙しく働かせることです。
満腹の状態で眠ってしまうと就寝後も胃が消化活動で動き続けるため、脳が興奮してなかなか寝付けなかったり、浅い眠りになってしまいます。
また、夜間は食物の消化・吸収に使われる消化酵素が減少するため、胃の消化するペースが遅くなります。
そのため、翌朝の胃もたれ、消化不良による食欲不振、嘔吐、便秘、下痢などで健康面にも悪影響を及ぼします。

空腹状態になると…

逆に空腹の状態は、「オレキシン」と呼ばれる脳の覚醒状態を維持する作用を持った物質が働きます。
空腹を感じたときにオレキシンが活性発化することで、眠れない、寝つきが悪いなどの原因に繋がります。
睡眠不足が続けば、胃腸の活動を調整している自律神経が不安定になるため、胃液の分泌、動きに影響するため、胃の症状が出現します。

満腹の状態や極度の空腹の状態で眠ることが常態化すると胃腸に負担がかかり、睡眠不足も重なる事で体調不良や生活習慣病を引き起こすことになります。

食後すぐに寝てはいけない理由とは?

食べた後すぐ寝ないように…と言われたことはないですか?
食後、すぐに寝ることによって様々なリスクが伴います。

逆流性食道炎

食後、すぐに寝てしまうと胃酸が逆流しやすくなるので「逆流性食道炎」を発症しやすくなります。
特にもともと逆流性食道炎の症状を持つ人は、食後にすぐ寝ると食道炎が悪化し、「食道癌」になるリスクも高くなる要因の一つになります。
食後2~3時間は横にならないように心がけましょう。

脳卒中

食後は食べ物を消化して吸収するため、血液やエネルギーが胃や腸に持っていかれてしまいます。
胃腸の血液の流れは増えますが、大脳の血液の量は減り脳は活動を休めてしまいます。
そのため、食後すぐに寝てしまうと脳が血液不足に陥り、脳卒中を起こすリスクが高まります。
食後にすぐに寝てしまう人は、夕食後から睡眠まで1時間以上空ける人に比べて脳卒中のリスクが66%も高くなる傾向にあります。
食後は30分程度の休息をとり、散歩などの軽い運動を行ってから寝るといいとされています。

太りやすくなる

副腎皮質ホルモン(炭水化物の代謝などに広くかかわるホルモン)は、朝が最も分泌量が多く時間がたつにつれて減少していきます。
そのため、夜に摂取した食事はエネルギーになりにくく、脂肪として蓄積されやすいのです。
食事と寝る時間が近くなってしまう場合は、油脂の多いメニューや食物繊維の多い食事を避け、おかゆや雑炊、うどんといった消化に良いものを意識して食べるとお腹も満たされ睡眠の邪魔もしないのでおすすめです。
結果、夕食直後に眠るのは肥満のもとになるため、就寝時間の3時間前までに夕食を済ませましょう。

睡眠が浅くなる

食後すぐに胃腸は消化活動を開始し、消化が終わるまで働き続けます。
胃腸が活動を行っているということは、脳は睡眠をしていても臓器は寝ていないという状態になっているのです。
この状態では、胃腸に負担がかかっているため、寝ていても疲れがとれず、良質な睡眠がとれないことから睡眠不足に陥ります。

就寝の3時間前が大事

人は1回の食事を消化するのに約2~3時間はかかります。
夕食は就寝の3時間前に食べ終えることで胃腸の負担が軽減されるため、良質な睡眠にも繋がります。
油脂の多いメニュー、ゴボウ、インゲン、キノコ、海藻類は、食物繊維が多いので消化に良くありません。
脂肪とタンパク質を多く含むカロリーの多い食事は、消化するのに3~4時間以上はかかります。

豆腐や卵、食物繊維の少ない野菜を具材にして、煮込みうどんや卵おじやにすれば、たんぱく質やビタミン、ミネラルを摂取することができます。
肉、魚、卵、乳製品には、体内時計を調整するホルモン「メラトニン」の分泌を促進するアミノ酸やビタミンが含まれています。
昼間は元気に活動し、夜は眠くなるというリズム作りを助けてくれるので、1日3回の食事でバランスよく補充しましょう。
就寝前にお酒を飲むと肝臓などの臓器がアルコールを分解するために活動するので、睡眠の質が下がってしまいます。
飲酒量の増加に繋がりやすい寝酒を続けると、肥満や生活習慣病などを引き起こしやすくなるほか、アルコール依存症に陥るリスクもあるため、寝る前の過度な飲酒は控えましょう。
アルコールやカフェインなどは避け、内臓から体温上昇を促す温かい飲み物を飲むようにしましょう。

この記事の結論は?

以上が「睡眠と胃腸」についてのお話でした💁‍♀️
「腹八分目」や「食べてすぐに寝ると牛になる」という言葉があるように、食後は胃腸の負担をかけないように過ごした方がいいようです。
もし食べすぎた場合は、胃腸を休ませてウォーキングやストレッチなどの軽い運動をするのがおすすめです。
寝る前の食事は内容や量に注意し、睡眠と健康に配慮したものをとるように心がけましょう。
心身の健康、美容、ダイエットのいずれにしても食事、睡眠、運動はとても大切です。

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