車と眠気

この記事でわかること

こんにちは!仙台青葉店の石川です😊
今週も明るく、元気に、真剣に頑張ります!
さて今回は、「車と眠気」についてのお話です🚙
以前にも同様の記事を投稿しましたが、今回は内容をアップデートしてお話していきます。
車に同乗していてウトウトと眠気が訪れ、気づいたら寝てしまっていた…という経験はありますか?
もしくは、車を運転していて眠気を感じ、仮眠をとったことがあるという方は多いのではないのでしょうか。
体の疲れや寝不足、カフェイン不足、食後の満腹感や日差しの暖かさなどで眠くなる場合もありますが、実は、車に乗ると眠くなる原因が他にもあるということをお伝えしていきます。

車の中で眠くなる原因とは?

実は、車やトラックの「低周波振動」は人に眠気をもたらすことがロイヤルメルボルン工科大学の研究により判明しました。
※研究結果に関する詳しい記事はURLを記載させて頂きます。
「The Effects of Physical Vibration on Heart Rate Variability as a Measure of Drowsiness」
https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/00140139.2018.1482373

「振動あり」と「振動なし」で実験を行い、「振動あり」の実験開始から15分で被験者たちには眠気の兆候が表れました。
30分後にはかなりの眠気を感じて集中力を保つのに努力が必要な状態になり、60分後には眠気がピークに達した、と記載されています。
つまり、車やトラックがもたらす「安定した低周波の振動」により、たとえ健康で十分に休みをとった人であっても「眠気」を感じてしまうことが明らかにされました。

脳が同調する?

どうしてそのような振動が人に「眠気」をもたらすのでしょうか?
研究者たちは「 脳が振動に同調し、睡眠初期の状態を作り出す手助けをしているため」だと考ているようです。
泣いている赤ちゃんを車に乗せて走行しているとぐずっていた子が泣きやみ、いつの間にか寝ていたという経験があるご家庭も多いと思います。
走行中の振動だけでなく、エンジンの音も影響しており、多くの赤ちゃんが泣き止んだり、心拍数が安定したという研究もされているそうです。

人間の脳には、覚醒状態の維持や睡眠を抑制する「上行性脳幹網様体賦活系(じょうこうせいのうかんもうようたいふかつけい)」と呼ばれる神経系統が存在します。
上行性脳幹網様体賦活系は、体が揺れを感じることで作動すると考えられています。
揺れが強ければ上行性脳幹網様体賦活系の働きは活発になり、脳は覚醒するといわれています。
それとは逆にゆったりとした揺れだと上行性脳幹網様体賦活系の働きは弱まり、眠気を感じるようになっています。
そのため、単調でゆったりとした揺れが続くような道を走っている時は注意が必要です。
体に生じる緩やかな揺れが、眠気に繋がってしまう場合があります。
一方で眠くなりにくい周波数の振動があることも示唆されています。
『いい振動』を利用した車の設計に役立てるためにもさらに幅広い周波数の実験が行われるそうです。

眠気対策とは?

本来であれば無理せずに15分ほどの仮眠をとることをおすすめします。
ですが、運転している人や同乗している人を気遣う気持ちから眠りたくないと思う方もいるはず。
他にもお子さんのお世話で目が離せなかったり、楽しいドライブの時間に寝たくないと思う方も少なくありません。

まずは眠気対策として

  1. しゃべる
  2. ガムを噛む(咀嚼)
  3. カフェインをとる
  4. 車の窓を開けて外の空気を入れる
  5. こまめに休憩を入れて交代で休む

などが有効的です。
基本的に眠気が訪れた時は、ドライバーも同乗者も無理は禁物です。
長距離でも短距離でも車を動かすときは、しっかり休んで眠気を覚ました状態でドライブしましょう。

この記事の結論は?

以上が「車と眠気」のお話でした💁‍♀️
ドライブをする際は、ドライバーも同乗者もしっかり睡眠をとり、体調を整えることが必須です。
睡眠不足や体調不良を感じたまま車に乗ると同乗者の場合は車酔いや脱水症状、ドライバーの場合は、運転中の判断ミス、居眠り運転や事故などに繋がります。
もしも走行中に眠気を感じた場合は、同乗者であっても無理せずに仮眠をとって体調を整えることが大切です。

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