睡眠時無呼吸症候群

この記事でわかること

こんにちは!仙台青葉店の石川です😊
今週も明るく、元気に、真剣に頑張ります!
さて、今回は「睡眠時無呼吸症候群」についてのお話です。
皆様もテレビや雑誌などで1度は耳にしたことがある病名だと思います。
老若男女問わず、誰にでも起こりうる症状で睡眠中であれば気付かないことが多いです。
一体どのような病気なのかお話していきましょう。

どんな病気?

睡眠時無呼吸症候群=Sleep Apnea Syndrome(SAS)は、睡眠中に空気の通り道であるのど周辺の気道が塞がり、何度も呼吸が止まったり浅くなったりして体の低酸素状態が発生する病気です。
医学的な定義では、10秒以上呼吸が止まる「無呼吸」や呼吸が弱くなる「低呼吸」が、1時間あたり5回以上繰り返される状態をいいます。

原因は?

原因の一つとして「肥満」は、睡眠時無呼吸症候群の患者全体で60%以上にみられています。
体重増加によって狭くなった気道を空気が通るたびに大きないびきが起こります。
この気道が完全に塞がれたときに無呼吸となります。
やせている人でも、「下あごが小さい、後退している」、「扁桃腺が大きい」などがあれば、気道が狭くなりやすいためSASの原因となります。
やせている人も注意すべき病気ですが、他にも閉経後の女性や高齢者の方でもSASは起こりやすくなります。

どんな症状?

低酸素状態になると脳が防衛的に目覚めて呼吸が再開しますが、この状態が繰り返し続くと熟睡できずに睡眠不足の状態になります。
そのため、「日中の強い眠気」や「倦怠感」「起床時の頭重感」「気分の落ち込み」などがあらわれます。
仕事や勉強がはかどらないなど、作業能率の低下や性格上の変化をきたすこともあります。

  1. 大きなイビキ(周囲の人からイビキを指摘される)
  2. 睡眠中によく目が覚める
  3. 睡眠中の息苦しさ
  4. 起床時の頭痛や体の怠さ
  5. 日中の眠気/居眠り
  6. 口やのどの渇き
  7. 慢性的な疲労感
  8. 集中力の低下

重症のまま放置していると低酸素状態が続くことで心臓や血管に大きな負担がかかります。
この症状に伴い、多くの生活習慣病や不整脈、高血圧症、狭心症、心筋梗塞などの冠動脈疾患、脳梗塞、脳卒中の発症リスクが約3~4倍高くなると言われています。
また、体に過度なストレスが加わると糖の代謝にかかわるインスリンなどホルモンの働きが悪くなるため、糖尿病や脂質異常症を招く場合もあります。

治療法は?

ひどい眠気を感じたり、周囲から大きなイビキを指摘されたことがある場合は、医療機関を受診しましょう。
呼吸器内科だけでなく、専門外来やさまざまな診療科で診療しています。

CPAP(シーパップ:持続陽圧呼吸療法)

睡眠中のみ装着する呼吸装置で、重症者の場合でも高い治療効果があり、よく行われている治療法です。
鼻に装着したマスクから常に空気を送り込むことで圧をかけ続け、気道が閉じることを防ぎます。

マウスピース

就寝時に口の中に装着して下あごをできるだけ前に出した状態で固定し、のどを広げることで気道を確保するものです。
歯やあごの状態に合わせたマウスピースを作る必要があるため、SASの診察経験が豊富な歯科医に制作を依頼します。
CPAPと比べて毎晩の装着が簡単にできて軽量のため手軽に続けやすいですが、重症の場合には効果が得られないこともあります。

手術による治療

生まれつき口腔内が狭い、扁桃が大きい、あごが小さいなどが原因となっている場合は、手術で原因を取り除くことがあります。
この病気のすべての人で手術が行えるわけではなく、耳鼻科や口腔外科の医師とも連携しながら手術による治療が妥当かを判断が必要です。

改善策は?

SASの予防には、気道が狭くならないように肥満を防ぐこと=食生活や生活習慣病を改善することが予防になります。
また、脳梗塞や心不全などの睡眠時無呼吸症候群を引き起こす病気のリスクも減らすことが出来ます。

  1. 肥満予防/減量
  2. 適度な運動
  3. 就寝前の飲酒を控える
  4. 禁煙
  5. 減塩
  6. 就寝時の姿勢

仰向けで寝ると舌が喉に落ちやすく、気道が狭くなります。
抱き枕を使用して横向きで寝る方法も効果的です。
また、高い枕を使うことで、さらに呼吸がしづらい姿勢になります。
自分の体格などに合う高さの枕を使うようにしましょう。

この記事でわかったこと

以上が「睡眠時無呼吸症候群」についてのお話でした💁‍♀️
睡眠時無呼吸症候群は、質の低下した睡眠によって漫然運転や居眠り運転をする確率が高まります。
これまでにも睡眠時無呼吸症候群を原因とした交通事故が多々発生しており、このようなことを防ぐためにも早期の診断・治療が大切です。
自覚症状がある場合には一度、医師に相談してみましょう☝

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