睡眠と耳

この記事でわかること

こんにちは!仙台青葉店の石川です😊
今週も明るく、元気に、真剣に頑張ります!
さて、今回は「睡眠と耳」についてのお話です。
聴力は1日の中でも変化することはご存知でしたか?
体が疲れてくると動きが鈍くなるのと同じように、聴力も疲れがたまっていると悪くなるといわれています。

睡眠と聴力の関係

聴力は脳との密接な関係があります。
睡眠は脳細胞の修復を助け、神経伝達物質の機能回復に役立っています。
起きたときが一番よく、徐々に低下して睡眠をとるとまた回復するというサイクルを繰り返しているのです。

つまり、十分な睡眠によって脳の修復を行うことで、1日使用して疲れた聴力を回復することができます。
最近では、めまい・ふらつきによる平衡の不調は睡眠の不調に繋がる可能性も指摘されています。
ストレスによる難聴、耳鳴りも睡眠不足が原因の一つであるため、日本睡眠学会から一定の治療基準も示されています。

耳の不調とは?🤔

耳の中で音をキャッチするセンサーのような役割を果たす「有毛細胞」があります。
人間1人に15,000個程度しかなく、目には1億個の光受容体があるのに対して耳の感覚細胞の数ははるかに少ないものです。
その少ない数にもかかわらず、目は閉じて休ませることができますが、耳のセンサーは眠っている時も働いて休めることができません。
また、 15,000個の有毛細胞は、一度痛んでしまったら元には戻らないため、いかに大切にしていくかで将来の聴力に違いがでます。
この有毛細胞を痛めてしまう原因となるのは…

大音量などのうるさい環境

音を聞き続けることは、「有毛細胞」を刺激し続けることです。
ライブハウスなどの大きな音がする場所だけでなく、ヘッドホンなどを使用して大きな音を聞くことも該当します。
大音量で音を聴いた後などの一時的な耳鳴りなどは一晩寝て治っていれば、特に心配はありません。

疲労・ストレス

疲労や精神的なストレスがたまると、体だけではなく耳にも負担がかかります。
疲労やストレスがたまると感じる「耳鳴り」「めまい」「音が聞こえにくい」は、耳や体の不調のサインです。
突発性難聴、ストレス性内耳障害、心因性難聴、メニエール病、耳管開放症、急性低音障害型感音難聴はストレスが原因として考えられている疾患です。

睡眠不足・睡眠障害

耳鼻科受診しためまい患者さんの60%以上が何らかの睡眠障害を持っているとの報告があります。
睡眠が平衡機能の維持に深く関与しており、睡眠不足になるとメニエール病などの病気に繋がる場合もあります。
十分な睡眠によって脳の修復を行うことで1日使用して疲れた耳を回復させることが必要です。
枕を合わせる、寝る前にテレビやスマートフォンの利用を控えるなどで睡眠の質を上げることも大切です。

耳を守るためには?👂

生活のリズムが乱れたり、疲れやストレスがたまっているときに耳鳴りや難聴、めまいなどの症状が起きやすく、悪化するケースも少なくありません。
騒音の激しい場所に長時間いたり、喫煙やカフェインの過剰摂取、毛染めや顎(がく)関節症、寝不足などは耳鳴りの危険因子となります。
まずは生活習慣に気をつけて、充分な睡眠時間を確保することです。
  • 睡眠をしっかりとること
  • うるさい環境(大きな音のするところ)に長時間いないこと
  • 年に1回は健康診断などで聴力に関する定期検診を受けること
  • 疲労や精神的ストレスなどをできるだけためないこと
  • 適度な運動を心掛けて血流をよくすること
  • ビタミン、ミネラルを多く含むバランスの良い食生活を続けること
  • 高血糖、高血圧に注意すること

この記事の結論は?

以上が「睡眠と耳」についてのお話でした💁‍♀️
耳鳴りの不快な症状が2週間以上続いたり、難聴、めまい、吐き気などを伴った場合は、すぐに医師の診察・適切な治療を受ける必要があります。
1か月以上が経った症状は慢性期に入り、治療が難しくなってしまうこともあるようです。
ゆっくりとストレスの原因を見つめ直したり、生活習慣を正すようにしましょう。

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