この記事でわかること
今週も明るく、元気に、真剣に頑張ります!
さて、今回は毎年恒例の「カビ対策」についてのお話です。
西日本から関東へ徐々に梅雨入りし始め、東北地方もジメジメとした雨模様が続いています。
日本は高温多湿な気候のため、湿気・カビ・ダニ対策は必須ですよね。
皆様は押し入れやクローゼットの中にしまった寝具、敷きっぱなしの布団やベッドの寝具のカビ対策は出来ていますか?
そもそもカビとは?🤔
カビという呼び方は俗名で、専門的には「真菌」または「菌類」といいます。
真菌は細胞内の膜に包まれた核の中にDNAがあり、人と同じ「真核生物」となります。
細胞構造が人間と同じため、カビに効く薬は人間の細胞にも悪影響を与えてしまいます。
そのため、カビが全身にまわってしまうと治療は難しくなるそうです。
カビが好むのは、「汚れている」「水気が多い」「日が当たらない」場所です。
カビが繁殖するためには有機物が必要ですが、掃除の行き届いていないところにはカビの栄養分となる物が大量に存在します。
カビによる影響
カビによる病気は、カビによって引き起こされるアレルギーとカビそのものによる感染症に分けられます。
カビによるアレルギー
夏型過敏性肺臓炎、アスペルギルス症、アレルギー性鼻炎、アトピーなど
カビによる感染症
水虫、真菌性肺炎、カンジタによる食道炎や胃腸炎、クリプトコックス症など
これは夏に多い病気で、原因は「トリコスポロン」というカビの胞子を吸い込むことによるアレルギー反応で肺炎を繰り返し、悪化すると命にかかわる危険もあります。
トリコスポロンは、日当たりが悪く湿気の多い古い木造住宅などに多く発生します。
雨漏りや床下浸水したことのある家は、壁紙の裏などの見えない所に大繁殖していることがあるので要注意です。
対策としては、 常に換気をよくして湿気を防ぐことが大切でリフォームしたとたんに症状が改善することもあります。
しっかりカビ対策
こまめに拭き取る
カビの多くは室温25〜30℃、湿度80%以上の環境を好むため、壁や窓の結露をこまめに拭き取りましょう。
エアコンや除湿機の内部もカビが生えやすく、カビを飛散させるのでフィルター清掃も必要です。
カビ=ダニの対策も
カビのいる所には必ずカビが好物のダニも繁殖しています。
じゅうたん、カーペットはカビとダニの温床なのでこまめに掃除機をかけましょう。
カビは食べこぼしが大好物なので、何かをこぼした時は固く絞った水雑巾で拭き取ります。
換気をする
キッチン、浴室、洗面所、トイレなどの水周り、クローゼットや押し入れも湿気がこもっています。
換気扇や扇風機をかけてよ換気したり、晴れた日には窓や扉を開けて空気の入れ替えが必要です。
すのこ、新聞紙、除湿剤などを使って防湿、防カビ、防虫対策をしましょう。
死角も確認する
タンスや書棚を外壁側に置くと外気との温度差で背面に結露がつきやすく、カビが大繁殖する原因になります。
動かして掃除しにくい家具を設置する際は、できるだけ室内の間仕切り壁側に置きましょう。
布団を干すこと
雨で干せない時は布団乾燥機の熱で殺菌するし、布団は床の上に敷きっぱなしせず、折りたたんで移動するようにしましょう。
木製のベッドフレームもカビが発生しないように除湿剤などを使って湿気を取り除くのがおすすめです。
洗濯機のカビも
洗濯物に黒いワカメのような汚れが付着したり、不快な臭いがしたりする場合は、市販の洗濯槽クリーナーや重曹、酢、漂白剤などを使って洗濯槽のカビ掃除が必要です。
糸くずフィルターや洗剤・柔軟剤の投入ケースにもカビが生えるのでお湯で洗浄しましょう。
洗濯機の未使用時はフタを開けておくと湿気防止対策になります。
塩素系漂白剤で撃退
有毒な塩素ガスを発生させることがあるので、別な洗剤と混ぜると大変危険です。
換気に注意して必ずマスクやゴム手袋を着用し、子供やペットがいる場合は、別の場所に避難させてください。
最後は漂白剤が残らないよう取り除き、有害性のない消毒用アルコールで拭き取って殺菌するのが大切です。
また、カビの繁殖や汚れがひどく、自分ではどうにもできない場合は、ホームクリーニング専門の業者さんへ依頼するのも手段の一つです
この記事の結論は?
衣替え、お布団の入れ替えなどで押し入れやクローゼットを整理する際は、ぜひ参考にしてみて下さい。
また、湿気を吸って古くなってしまったお布団は、弊社で打ち直し・リフォームをする際にしっかり洗浄してから抗菌・防臭加工を施しますのでご検討いただけますと幸いです。